≪一人の医者から見たフランス医療事情≫が
8月7日(金)19時から、同クリニックにて開催されます。
参加費無料。
問い合わせは当会事務局まで。
info@eurokn.com
こちらの地図参照
http://www.cslk.jp/clinic/access.html
「フランスのストラスブールにあるルイ・パストゥール大学の附属病院で3年間勤務したあと、
移植免疫学を約5年間研究しました。その後、アメリカのカリフォルニア州立大学
ロサンゼルス校(UCLA)で移植抗原を12年間研究。日本で学んだ西洋医学が非常に表面的な
ものであることを痛感。たとえば日本の医者がカルテの表記に用いる医学用語は実は
西洋人にとっては日常的な言葉であることに驚く。日本人にとって手術は大変な出来事だが、
フランス人にとってはもっとも日常的な治療であることにも驚く。腎移植も日本では
なかなか普及しないが、フランス人にとっては悪くなったものは取り換えるという
ごく自然な発想から発達した治療である。また、治療法を自分で選ぶということも
ごく日常的におこなわれている。だから、いわゆるインフォームドコンセントは当然の
手続きであり、それに基づいて自分で治療法を決定するのが通例のことでした。」
(三石院長のインタヴューから)
「日本の場合は医者は聖職の一種で、たとえ当直でなくても自分の患者さんの容体が変化した場合には
当然のように病院に呼ばれます。フランスの場合は引き継ぎが十分におこなわれ、
当直医がすべての責任を持って治療をします。こういう形で医者も普通の生活が保障されているのです。
これには悪い点もあるんですが、学ぶ点も多いと思います。たとえば、日本では考えられないことですが、
フランスでは医者も全員が1ヶ月のヴァカンスをとるのです。すべてを忘れて、
休暇を楽しむことによって、ものごとを深く考えることが出来るし、新しい発想も得られます」(同)
「(仏米の生活で)一番大きかったことは家族生活を取り戻したことですね!
子供を育てながら100%仕事ができることは驚きだったですね。苦労したのはやはり
言葉の問題ですね。苦しみを訴える患者さんとの会話がスムーズに運ばないのは
大変な苦痛でした。また当直の夜、寝ぼけた頭でナースのフランス語を電話で受けた時の
どうしようもない思い出があります。」(同)
三石院長のインタヴューはこちら。
http://eurokn.seesaa.net/article/123079421.html