講演シリーズ「医師・専門家から見た福島原発事故」参加費:無料
NPO法人京都・奈良EU協会では、講演会シリーズ「医師・専門家から見た福島原発事故」
を行っています。これまで放射能健康障害を専門にする医師や原子力発電に関する専門家を招き、原発事故で発生する放射能の人体への影響、原発の安全性等に関する講演を企画しています。
テーマ「被爆者医療からみた福島原発事故」
【日時】 2011年6月18日 (土) 14:00〜16:00
【講師】郷地秀夫先生(兵庫県反核医師の会 世話人 東神戸診療所 所長)
【講演内容】
私はこれまで広島・長崎原爆の被爆者の方々約 2,000人の診療に携わってきました。その 30数年の実践の中で、被爆者の方々の健康障害、地域社会からの差別がいかに被爆者の皆さんを苦しめてきたかという「被曝の実相」を垣間見てきました。残念ながら、日本政府は被爆者に対してこれまで不十分で、不誠実な対応をしてきました。そして原爆放射線被害の実相を最小限に、矮小化してきました。
私はこの度の福島原発事故の発生が報道されたときから、同じ放射線障害の問題として、自ずと原爆被害と重ね合わせながら見守り、検証してきました。原子炉事故による放射線汚染のため、長年、棲み働いてきた街や村を離れざるを得なくなった人たちの苦悩、放射線事故を最小限に食い止めようと奮闘されてきている東電職員や消防署員などの方々の献身的な姿を見るにつけ、放射線被害の情報がどれだけ開示されてきたのだろうかという疑問など、国の対応についてはいろんな疑問が湧いてきます。当日は、風評だとか取り越し苦労だと言われるかも知れない話も含め、原爆被害と原子炉事故被害を対比させながら放射線被害についてお話させていただければと思います。
【会場】医療法人クリニックサンルイ セミナールーム
京都市山科区安朱南屋敷町35木下物産ビル 4F
【会場案内】電車でお越しの方: JR京都線(琵琶湖・湖西線)山科駅、
京阪京津線 山科駅から徒歩3分、
地下鉄東西線 山科駅より直結です
お車でお越しの方:クリニックサンルイ前の大丸百貨店の駐車場をご利用下さい。(有料)
【予告】第3回 2011年7月16日(土) 14時
テーマ「原子力損害賠償制度の正体と労災認定」 (予定)
講師 :西野方庸先生 (西労働者安全センター事務局長)
第4回 2011年8月 6日(土) 14時
テーマ「原発作業員と放射能被爆障害に関するテーマ」(予定)
講師 :長尾和宏先生 (長尾クリニック院長)