2011年08月02日

医師・専門家からみた福島原発事故 Conferences on the Fukushima Nuclear Disaster

京都・奈良EU協会ではシリーズ講演会「医師・専門家からみた福島原発事故」を行っています。
これまで放射能健康障害を専門にする医師や原子力発電に関する専門家を招き、
原発事故で発生する放射能の人体への影響、原発の安全性等に関する講演を企画しています。

今回(第4回)は長尾クリニック院長 長尾和宏(医学博士)※に
「原発作業員の労働衛生―放射線障害の不確実性と多様性―」について
お話をしてもらいます。

◆日時 8月6日(土)14時〜16時
◇場所 クリニックサンルイセミナールーム
   京都市山科区安朱南屋敷町35木下物産ビル4F
    http://www.cslk.jp/clinic/access/index.html
◆入場 無料


長尾先生は産業医学、労働医学を専門とされ長年、労働衛生コンサルタントをされ、
労災職業病予防や職場環境の改善に取り組まれ、その中で放射線障害に
関する研究をされて来ました。

今回の福島第一原発事故が発生した時も、被災地周辺で作業員の労働衛生に関する
情報収集、情報交換を続けておられて来ました。

今回、福島の現場と尼崎のクリニックの間を行き来しながら活動されている
大変お忙しいスケジュールの中、先生に講演をして頂くことになりました。

先生の講演の演題は「原発作業員の労働衛生―放射線障害の不確実性と多様性―」と
なっております。先生は、この講演の要旨について次のように説明されました。

現在も多くの原発作業員 が放射線と闘いながら作業中です。彼らの現実を健康管理、
作業管理、作業環境管理の労働衛生の3管理の視点から検証します。さらに福島の住民が
放射線汚染と今後どう向き合うべきか、被災地を巡った経験を交えて論じます。
特に1〜20ミリシーベルトに象徴される「放射線障害の不確実性と多様性」、
今後の被ばく医療、についても述べる予定です。≫(長尾和宏 2011年7月12日)


長尾和宏先生(大阪大学医学博士)は現在、兵庫県尼崎市にある長尾クリニックの
院長をされています。日本医師会認定産業医で労働衛生コンサルタントをされています。
そして、日本消化器病学会専門医、日本在宅医学会専門医、日本慢性期医療学会理事、
日本尊厳死協会常任理事等々の多くの学会活動を行われています。

これまで多くの著書を書かれ、例えば、「町医者冥利」(2005年)、
「禁煙で人生を変えよう」(2009年)、「町医者力」(2009年)、
「パンドラの箱を開けよう : 勇気を出してこの国をチェンジ」(2009年)、
「町医者力シリーズ1〜5 2010年出版」(「連携」で医療は劇的に変わる」、
「医療を変えるのは「患者力」」、「震災が与えてくれた「町医者力」」、
「臓器だけでなく人間を診たい!」、「生病老死に寄り添う看取り人たち」)
の多くの著書があります。


さらに、週刊朝日, 第 4554〜4558 巻「共震ドクター ―阪神、そして東北」など
多数の著作活動をされています。
現在、「東日本大震災の記録映画「無常素描」の企画者もされています。


【これまでと今後の講演会の紹介】

第1回 5月14日(土)14時〜16時
テーマ、「放射能による健康障害と放射線による病気の克服」
講師  平岡諦先生 (大阪中央病院顧問)

第2回 6月18日(土)14時〜16時
テーマ、「被爆者医療からみた福島原発事故」
講師  郷地秀夫医師 (東神戸診療所)


第3回 7月16日 (土)14時〜16時
テーマ、「原発被ばく問題のこれから」
講師 西野方庸氏(関西労働者安全センター事務局長)

第4回 8月6日 (土)14時〜16時
テーマ、「原発作業員の労働衛生―放射線障害の不確実性と多様性―」
講師  長尾和宏医師 (長尾クリニック院長)

第5回  2011 年9 月3 日( 土) 14 時
テーマ「被曝労働者の職業病への治療 谷口プロジェクト」(予定されている課題)
講師: 谷口修一医師 (虎ノ門病院 血液内科部長)
場所 クリニックサンルイ 京都市山科区安朱南屋敷町35木下物産ビル4F


●詳しくはNPO法人京都・奈良EU協会三石博行副理事長のブログ参照
http://mitsuishi.blogspot.com/

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posted by nakai at 09:22| 奈良 ☁| Comment(0) | お知らせ&あつまり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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