2011年08月03日

シュールレアリズムと映画 by 檜原恒一郎(奈良シネクラブ代表)

『名作映画への誘い』
             【シュールレアリズムと映画】
 《シューリレアリズム》
◎ 第一次世界大戦(1914〜18)とロシア革命(1905〜17)を経験した若者たちの詩と美術を中心とした革新運動。 1920年代に勃興。
◎ 理性と科学を信じた〈デカルト的世界〉への反逆。  フロイド哲学の影響。
◎ 『理性によって行使されるどんな統制もなく 美学上 道徳上のどんな気使いからも離れた……』 詩人アンドレ・ブルトンによる『シュールレアリズム宣言‘24』
『ミシンと蝙蝠傘との解剖台の上での偶然の出会いのように彼は美しい』ロートレアモン『マルドロールの歌』
  ◎ 非(超)現実 夢 無意識 狂気 反抗 
◎ 手法 : 自動記述 デペーズマン コラージュ 等々。

《1920年代の映画》
◎ 1895年に始まった映画の歴史。 1920年代無声映画の成熟期。
◎ 映画の根源的な機能は二つ。
@記録機能 : ドキュメンタリー リアリズム
A時間空間を越えるトリック機能 : 究極はアニメ 非現実を描く機能

《シュールレアリズムと映画》
◎ シュールレアリスト達が重視した夢の中の不合理なイメージ 重力法則に反する運動などは映像によって定着が可能。映画は本質的にシュールレアリズムと一体。
◎ シュールレアリスト達はこの映画の特性に注目。
同時に映画作家達も時代精神を反映する新しい主題と技法を模索。
◎ ドイツにおける表現主義、フランスにおける前衛映画活動。
◎ 前衛映画の主な作家達
*ルネ・クレール    *ルイス・ブニュエル *ジャン・ヴィゴ
*ジャン・ルノアール  *ジャン・コクトー
posted by nakai at 17:40| 奈良 ☀| Comment(0) | ヨーロッパ映画研究会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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