2016年12月20日

ランデヴdeなら:岡春樹さん映画を語る〜岡さんにとって理想の映画とは?

・先週に引き続きStaffの岡春樹氏とヨーロッパ文化をめぐっての会話。岡さんが主宰しているワイン会、EU協会の活動について。今回は「映画」について。岡:最近は映画を見に行かなくなった。魅力のある映画が少なくなった。ハリウッド映画がマンネリでヨーロッパの映画も面白み失う。

・フランス映画に関して。代表的なカンヌ映画祭も“芸術至上主義”で一般映画もハリウッドの二番煎じ。マイナーな国の映画で魅力的なものがあるけど一般の目に触れにくい。かつてのパリの下町が舞台になった人情味のある映画の時代、一流の映画人が活躍したヌーベルバーグの時代に魅力を感じていた。
・岡さんが書いた書評の中にあった『天井桟敷の人々』を今井もフランスで見て印象的だった。岡:フランス人の生活が変わってしまったのでそれが映画に反映されている。イタリアにも映画の黄金時代には独特の生活があったが、グローバル化の影響でアメリカ風の大作主義やカーチェイス等同じような映画が世界中で作られるようになった。
・『東京物語」の作られた頃は伝統的な家族生活が生きていた時代であった。小津安二郎や黒澤明他の日本映画はかつて浮世絵が与えたような影響を世界に与えた(第二のジャポニズム)。
・フランスは映画の生まれた国で特に今井が留学していたリヨンは映画の発明者リュミエール兄弟が活動していた町。映画発明の経緯。日本の実業家の稲畑勝太郎がリュミエール弟と同級生だったので映画の商標権や映写機を買い取って大阪で撮影会をする(日本は映画の発明後2番目の国)。経緯とか苦労話。今も難波に記念の銅板(日本で最初に映画上映)。
・岡さんにとってより魅力的な映画は?普遍的な親子・兄弟・隣人愛をさらっと表現されたもの。日常的に伝えにくい感情を表現することで映画が担う役割。人間の本質を描いた映画が人の心に届く。
・仲井も映画館に行くことが少なくパソコンで見ることが多い。しかし映画はイメージを直接伝え音楽や美術も含んだ総合芸術なので人類にとっても重要な遺産。岡さんのいろんな知識や興味や知識を結びつける言葉は「美」。戦争直後の家族関係や感情が残っている映画が好ましいがその後、画一的で贅沢な時代になった。
・インターネットショッピングは便利だが面白くない。出掛けて手にとって高ければ諦めたりする買うまでのプロセスこそが楽しいのに、あまりにも合理的になっている。人生はうまく立ち回ることだけでなくいろんなことを考えたり苦労したりする過程に意味があるのではないと思う(岡)。今年も残り少ないが今年は岡氏との出会いの年であった気がする(仲井)。

放送はInternetで聴けます⇒

🎼Moments musicaux, D.780 (Schubert, Franz) Charlie Albright (Piano) The Isabella Stewart Gardner Museum, Boston www.gardnermuseum.org
🎼モーツァルト ピアノ協奏曲第21番ハ長調, K. 467 第2楽章 Andante 指揮者 : マルコム・サージェント / オーケストラ : ロンドン交響楽団 / ピアノ : アルトゥル・シュナーベル / Year 1937
posted by nakai at 19:00| 奈良 ☁| Comment(0) | ならどっとFM:ランデヴDEなら | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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