理念を語ってくれました。
メーリングリストに送られた彼のメールの一部を引用します。
イベントの成功とは、イベントに参加した人の数や立派な講演や
演奏イベントが出来たことだけではないと思うのです。イベントを
企画し、実行していく過程で、イベントに協力した人々が、また、
やりたい協力したいと思うイベントであったかどうかが、最も
大切なこと、イベントの目的ではないでしょうか。協力した人々に
消耗観や「つまり使われたのだ」という気持ちを持たれたならば、
どんなに華やかなイベントになったとしても、それは失敗なのです。
何事も過程を大切にするということは、人を大切にすることなのです。
この考えや方法は、同時に、自分の生きる課題と結びつかない限り
生み出せないものなのです。何故なら、自分の理解は、人を理解する
という作業の上で、最も現実的に成り立っているからです。
(他者としての自分の理解)。
私たちのEU協会や日欧の運動の成果は、人と人との信頼や交友の
関係が広がり深まることだと思います。そして、私たちの国際交流の
作品は、その中で、お互いに育てあったこころだと思います。
極論すると、立派な講演会や演奏会でなくてもいいのです。参加した
人々が「やっておもしろかったね」と言える行事をすることが大切だ
と思います。
そんな自分を見つけ、友を見けることのできる国際交流をしたいもの
だと思います。そして、そんな仲間と一緒に、私は自分の学生と向き
合い、ともに学生の教育を考えたいのです。私にとって国際交流の
意味は、そこにもあると思います。
1、自分が育ち、人が育つ
2、活動(生活運動)が始まる
3、楽しみと笑いが生まれる
ではないでしょか。
それらの活動スタイルと日常性が、平和への願いの実践や具現となると思います。私たち生活の場で最も大切にしていることを基調とした国際交流活動が求められているのではないでしょうか。私たちのそれぞれの個性に即した生き方や生活を豊かにするために、国際という、全く違う文化や社会、歴史との接点が大切な要素として、それぞれの個人の中に生かされていくのだと思います。
そして、この活動には、出来るだけ多くの人々が参画できるようにしたいものです。
色々な人々の参加とは、色々な活動の形態を許容する組織であることを意味します。
1.理事は名誉職ではなく、運動という泥の中を這い回る勇気を持った人々であること
2.企画者は執行者となり、運動を創る。自分の生活の場から生まれる運動、生活運動を形成する
3.運動は決して無報酬ではない。そこに生活がある以上、運動は経営(生活経営)を伴うものである
新しい国際交流運動、つまり、自分の行き方や生活を創る、その中で、世界の人々との友好関係を培っていく運動(生活運動)を創っていきたいですね。
現在の私たちの社会の中で、その社会に貢献できる国際NPO活動をイメージしたのですが、その運動課題を挙げてみます。
1.定職を持たないで人生を探している人が、集まり、事業を起こし、生活を見つけるNPO
2.定年退職した人が、今までの人生経験を若い人々に伝え、共に運動と生活を作れるNPO
3.若い人が、経験し、失敗し、考え、手作りで事業を起こせるNPO
4.海外から来て日本で生活している人が、自分の経験を伝え、楽しい友達を作れるNPO
5.海外へ旅立つ日本の人々が、海外での生活や旅のために役立つ人間関係は情報を提供できるNPO
6.生活の場で日常的に接し理解し合える国際交流活動を創るNPO
生きがいが生産活動となること、生き方が生活となることを目指すことが、このNPOの基本課題になるように運動(生活運動)を創っていきたいと思います。
皆さんはどうですか。こんな理想論は古いのかな。
この運動が私自身の生活の中に、新しい風を持ち込み、私の考え方や解釈の仕方に、新しい発想や視点を持ち込むことを期待しています。
私(三石)のブログ「生活運動から思想運動へ」も紹介したいと思います。
http://mitsuishi.blogspot.com