2008年01月12日

京都・奈良EU協会の設立趣旨by三石博行副理事長

地域社会を国際社会に発信する活動

20世紀後半からの流通、情報や交通の発展によって、国際社会を前提にした地域社会
のあり方が課題になっている。そして、海外商品、異文化、外国映画や映像、海外の
ニュースが私たちの日常生活を形成し、異なる生活文化を持つ海外から来た人々が
地域社会の中で共存しよとしている。国際化に伴う日本社会の生活環境の著しく変化
の中で、私たちは日常的な生活課題として多文化共生社会での生活様式を身につける
必要がある。地域社会の多文化共存のあり方を見つけ出すために、京都・奈良EU協会
を設置した。

国際化する地域社会の課題は、同時に伝統的な生活文化に対する深い理解を必要
とする。伝統的な生活文化への深い理解を土台にすることで、海外の生活文化の
素晴らしい側面を理解することが可能になる。この協会活動は、ヨーロッパ社会の
文化を私たちの地域社会に紹介するだけでなく、京都や奈良の文化を発信し、
その文化を形成する活動として国際交流活動を企画する。

余暇活動として位置付けられてきた国際交流活動では、地域社会の文化事業として
持続可能な運営が不可能である。もちろん、私たちの協会の活動は、余暇としての
活動の側面を維持しながらも、生活運動への展開の可能性や機会を模索する。
つまり、文化活動は経済活動として多くの人々の要求を満たし得るものである。
それが、経済的に発達した社会の多くの産業、第三次産業を生み出している。
この協会の事業は、営利を目的にした文化サービス活動ではないが、生活者の
手作りの国際交流活動、地域社会の伝統文化を発展させる、つまり地域社会の
国際化に寄与する国際交流事業を提案し、その活動や事業が持続可能な形態を
保障するために、文化経済学的視点に立った経営活動を行う。

従って、この活動は以下の3つの課題を達成することを目的として運営される。

@活動の参画する市民の生活の場から始まる文化事業である
A地域社会に根ざし、その文化性を基盤とした国際交流活動である
B文化事業を通じて、それに参画する人々が生きがいややりがいを求める
  自己実現型の生産活動である。


ブログ「生活運動から思想運動へ」より
posted by nakai at 23:20| 京都 ☁| Comment(0) | お知らせ&あつまり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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