さて、オリンピックイヤーの今年、フランス自転車ツーリング協会(FFCT)はサルコジ大統領の肝入りで、パリー北京ツーリングを開催します。12000キロを3月16日から約4ヶ月半かけて、12カ国を通ってオリンピック開催直前に北京入りするというもの。目下、104人のサイクリストが参加を予定しているそうです。
総勢119人のこのツアーは、15人のスタッフ(医療、メカニック、食事、テレビ関係)と104人のサイクリストから成り、内21人が女性で、またフランス人以外にもアメリカ、イギリス、ドイツ、ベルギー、カナダ、中国、デンマーク、スペイン、ルクセンブルグ、スイスからの外国人21名が参加します。
3月16日(日)、朝9時半にパリのトロカデロを出発するこのツーリングはひたすら東を目指し、一日80kmから130kmのペースで走行します。その日程は、
3月16日〜21日フランス(553km)、21日〜28日ドイツ(684km)、3月28日〜4月1日オーストリア(318km)、4月1日〜4日ハンガリー(474km)、4日〜10日セルビア(458km)、10日〜17日ルーマニア(621km)、17日〜18日モルダヴィア(60km)、18日〜27日ウクライナ(893km)、27日〜5月10日ロシア(991km)、5月10日〜6月16日(この間に10日あまりの休息日があるようです)カザフスタン(2073km)、6月1日〜12日キルギス(988km)、6月16日〜8月3日中国(3887km)。一行は15日まで中国に滞在する予定です。
このツアーには後発の第二グループもあり、こちらは7月14日にパリを飛行機で出発し、15日に先発グループと中国で落ち合い、最後の1340kmを一緒に走行するというものです。
ところでこの長期ツーリング参加者はどんな自転車で出かけるかといいますと、タンデム2台は別として、参加者全員が同じビルダー(Cyfacというフランスのビルダー)のTIG溶接スチールバイク(重そう!)の規格品のオーダーを義務づけられているとのこと。勿論、マッドガード、バッグのキャリアなどフル装備です。バーは標準仕様がドロップで、フラットにも変更可。ホイールは26インチ(さすがランドナー発祥の国!)シマノ製で、タイヤは32mm。ギアは(こちらも勿論、シマノ)前がトリプル(28-38-50)で、後ろが9枚(12-27アルテの旧型)です。サイクリストなら一度は夢見るだろう(と思う)ユーラシア横断の旅に、台湾製GiantのGreat Journeyなどではなく、フランス製ランドナー仕様車で、というのがいかにもフランスですねえ。なんだかこの記念エディションの自転車だけでも手に入れて、室内に飾って「いつか行く旅」を想像するだけでも楽しそうです。
今年の日本の冬は例年より雨や雪が多く、ここのところ私も自転車をさぼりがちです。1月3日に新年走行会で淡路島に行って以来、ちょっとした事故(こちらはあまり深刻な結果にならなくてよかったです)を起こしたり、雪の日の六甲山で風邪を引いたりしたもので、自転車に乗っていない日が続いています。昨日久しぶりに芦屋から西宮の山岳コースに行ってみたら、日も長くなり、春が近づいているのを感じました。淡路島では水仙が満開を迎えていることだし、そろそろ泊まりがけツーリングの計画でも、と思っています。今年はエキップアサダ応援ツアー+フランスツーリング計画もあり、いろいろ楽しみです。
ではまた、今後もこの頁で自転車のことをいろいろ書かせていただきますね。どうかよろしくお願いします。